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番外 めぐる季節

木枯らし

アルバム「SONG IS LOVE」に先立ち、シングルカットされた曲です。
幸せだった頃のことを思い出し、
孤独な今を冬の情景に重ねて歌っています。






歌詞に「風」は出て来ませんが、
曲の一番最後に木枯らしのような効果音が入っています。
主人公の寂しい心象が、その風の音で表現されているようです。

しかし、曲調はとっても軽快。
どうも、前年の同じ季節に発売された「眠れぬ夜」を意識して
作られた気がしてなりません。
けれど、残念ながら「眠れぬ夜」ほどの威力には欠けたようです。
シングル発売されている割には、オフコースの曲の中では
地味に埋もれてしまった感があります。

自分たちの事務所を立ち上げ、歩き始めたばかりの頃のこと。
以前も書きましたが、小田さんは修士論文の発表も控えていて、
体調を崩したりして大変な時期でした。
不安に押しつぶされそうな日々を過ごしていたのかもしれません。
あくまでも想像ですけれど。

当時の彼が書く詞は、揺れる心がそのまま表現されていて、
それが大きな魅力のひとつになっていました。

年月を経て、現在の揺るぎない力強さも、
とっても頼もしくて素敵ですが、
若かりし頃のこの繊細さにもまた捨て難いものを感じます。

番外 めぐる季節_e0064189_1101096.jpg
<今>が
どんどん
過去になってゆく

楽しいことも
悲しいことも

そうしてまた
春が来るよ
ほら もうそこまで
来てる!
by kazemiti | 2007-02-13 01:13 | Trackback | Comments(0)

歌と風 空と緑と


by kazemiti