人気ブログランキング | 話題のタグを見る

she's so wonderful

風を追いかける

オフコース最後のアルバムの中の一曲です。
手放しの女性讃歌ともとれる歌詞が、軽快な曲調で歌われています。
オフコース初期の頃は、どちらかというと別れの歌が多く、
女性に対する不信感(笑)が歌われていたような気がします。
でも、この頃あたりから様子が少し変わって来たようです。





ソロになってからの小田さんは、要請があって初めて曲を作る、
ということが多くなったようです。
ー自分に望まれているのは何だろうー
オファーがある度にきっと彼は考えてるに違いありません。
ソロとしてのスタートは、即ち「曲作り職人」小田和正の
誕生そのものだったかもしれません。

このオフコース最後のアルバムを作った時、
既に小田さんの頭の中には、
ーどんな曲を書けばファンは喜んでくれるかなー
という想いがあったような気がしてなりません。
オフコースとして最後の、ファンの皆んなへのメッセージ。
以前取り上げた「昨日見た夢」も同様の思いで書かれたのでは、
と推測しています。

風は、目には見えないけれど感じることが出来ます。
雪は、いずれ溶けてしまうにしても、
雨よりは目に見えてかたちも残ります。
<君がいてくれれば、全てのことが、
実体のないあやふやなものではなく、
確かなものとして感じられて、
頑張ることが出来るんだよ。>

ソロになってからは等身大をキーワードに活動している、
と何度も書きましたが、小田さんの素顔は案外ひょうきんで
“陽”の部分をたくさん見せてくれています。
いくら「曲作り職人」とは言っても、自分の引き出しにないものは
捻り出すことは出来ない筈。
この曲は、徐々に彼のベールがはがれてゆく、
そのまさに過渡期に作られたもの、という気がしています。


she\'s so wonderful_e0064189_15475388.jpg



女性讃歌ともとれる歌詞
と書きましたが
この曲を聞いて
真っ先に思い浮かべるのは
実は「子供」です
世の親御さん達は
きっとこの歌を耳にすれば
幼い我が子を思い浮かべる筈
by kazemiti | 2007-01-21 15:54 | Trackback | Comments(0)

歌と風 空と緑と


by kazemiti