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'77.4.25 春の風に誘われて

’75年12月に発売された「眠れぬ夜」が好評で、
オフコースは徐々に知名度を上げて行きます。
東京でのコンサートは回を重ねるごとに観客動員数を増やしている、
という話が聞こえて来ていましたが、ついにそれを実感出来る日がやってきました。
それも、思いもかけず、突然に。
最後にオフコースのステージを見た日から、すでに2年が経っていました。
実はその日のコンサートのチケットを持ってはいなかったのです。
ただ、春の陽気に誘われて、何となくでかけてみたら、
立ち見の当日券が出ていたのでした。

「小さな部屋vol.7」 ’77年4月25日 九段会館              
        立ち見席
 
.............大変、ショックを受けています。
チケットが見当たらないのです。
いくらいきなりの立ち見だったにしても、チケットが発行されない筈がありません。
そのうちどこかからひょいと出て来ることを願っています。

この日のテーマは「ひとつの音がいくつか集まると、どのような音楽において、
どんな風に音の広がりが出てくるか」で、リコーダーでの合奏や、
お得意のコーラス、ハーモニーを聞かせてくれました。
途中弦楽カルテットのトマトの皆さんを迎え、
「G線上のアリア」なども披露されました。

この日演奏された松尾一彦さん作曲「Chili's Song」と、
リコーダーでの「僕の贈りもの」は、’80年5月に発売されたライブアルバム
「LIVE」に収録されています。

最初から最後まで、1F最後尾で立ちっ放しで見たのですが、
何と言っても一番印象に残っているのは、
場内にあふれる熱気と飛び交う紙飛行機でした。
確実にファンを増やしていたオフコースを目の当たりにしたコンサートでした。
しかし、如何せん、まだコンサートの文脈が確立されていない草創期のこと。
お客さんも溢れんばかりのオフコースへの気持ちを、
どうやって表現したら良いのかわからずに、ついつい紙飛行機に気持ちを乗せて、
ステージ上のメンバーに向けて飛ばしていたのでしょう。

後でわかるのですが、この時小田さんと鈴木さんの高校時代の同級生に当たる方が、
やはり最後尾の立ち見で、飛び交う紙飛行機を呆気にとられて見ていたらしいです。
左側にそれらしい年代の男性がいたのですが、彼だったのかな?
Commented by 杏里 at 2005-09-11 08:46 x
(^オ^)(^ハ^)(^ヨ^)(^ウ^)(^ー^)

読めば読むほど、小田さんへの思いが伝わります。
いいね~~そういうのって!
ずっとみんなで育てて、見守ってきた熱い気持ち。

今朝は雨の音で目覚めました。
久しぶりに雨の日曜日・・・
緑が綺麗です。
Commented by kazemiti at 2005-09-11 13:17
こちらは朝から快晴。気持ちのよい秋晴れです。

杏里さんちはお玄関が出来て、これから増築(?)が楽しみです。
我家は玄関も裏口もなく、縁側から皆さんにおいでいただいてます。
きゃっ家ん中、丸見えヨッ。
Commented by PONZ at 2005-09-12 19:46 x
この「小さな部屋vol.7」 ’77年4月25日 九段会館というのは北海道なのですか?それとも東京?春の陽気に誘われて・・・という事なら北海道なのですね?
私の知らない時代のオフ・コース・・・
当事の自分の年齢を思い、
自分が何をしていたか・・・という事に思いをはせながら
お話を読ませていただいています。
Commented by kazemiti at 2005-09-13 00:17
ごめんなさい。言葉が足りなかった?
「小さな部屋」コンサートは、’75年から’78年にかけて東京だけで行われたコンサートです。
毎回テーマが設定されていて、それに合ったゲストが登場するという
特別なコンサートでした。

このvol.7が行われた九段会館は、地下鉄東西線「九段下」駅で下車するとすぐのところにあります。
同じ「九段下」駅で降りて、千鳥が淵のお堀を渡り「北の丸公園」に
入ると、あの「武道館」があるのです。
九段会館は「小さな部屋」というくらいですから、とってもこじんまりしたホールです。
この数年後には、オフコースが武道館を満員にしてしまう日が来るのですが、この時はそんなことは思いも寄りませんでした。
by kazemiti | 2005-09-11 00:49 | コンサート | Trackback | Comments(4)

歌と風 空と緑と


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