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'90.10.3 ふるさとの風 寄り添って

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このツアーでの横浜公演は、前日とこの日の2日間だけでした。
一体どちらの日だったのか忘れてしまったのですが、
小田さんの御両親をお見かけしました。

この会場は武道館同様、上の階の廊下がぐるりと回廊状になっています。
カーペットが敷かれていて、武道館よりはずっと広い回廊です。
会場の中は凄い数の人でいっぱいでしたが、どういう訳かその時、
外の回廊には人気が途絶えていました。
開演前、トイレを目指してそこを歩いていたら、
斜め前にゆったりとした足取りで、
御両親が肩を並べて歩いていらっしゃいました。



いつも横浜でのコンサートの際は、
お父様やお母様、お兄さんの姿を見かけますが、
御両親揃って、というのはこの時初めて見ました。
つかず離れずの絶妙な距離を保ったまま、
お二人はゆっくりとした足取りで歩いていらっしゃいました。
何だか、とっても素敵な光景でした。

さて、この日のコンサート。
3曲目の「春風に乱れて」の際、ハンドマイクで歌った小田さん。
歌い終えると、「慣れないハンドマイクなどをぶちかましてしまい、
千春になった気分です」などと照れていましたが、
あの頃の小田さんに今の小田さんを会わせてあげたいものです。
ーマイク持って、走り回っているんだよー

この日のMCでも印象に残ることを言っていました。
武田鉄矢さんとか財津さんとか、役者をやってる仲間がいっぱいいて、
自分のところにも以前は依頼が来ていたが、
CMに出演してからは演技力のなさを見抜かれたようで、
役者の話は来なくなった、と。
そうして、こんなセリフで話をまとめます。
「僕はずっと、こうやって歌をうたっていこうと思っています」

映画を作ったり、キャディをやったり、いろんなことをやってはいますが、
彼の根っこの部分は、やはり「歌」に違いありません。

この日、アンコールでマーチンがやって来て、
「別れの街」と「勝手に寂しくならないで」をコラボしてくれました。
マーチンを見て、「ここだけ芸能界、って雰囲気だよね」って言った小田さん。
10数年後の「風うた」でも同じこと、言ってましたよね?

余談ですが、小田さんのお母様が横浜でコンサートを御覧になったのは、
恐らくこの日が最後だった筈。
翌年1月末、「ラブストーリーは突然に」が大ヒットする直前に、
御逝去されました。
by kazemiti | 2006-02-16 23:50 | コンサート | Trackback | Comments(0)

歌と風 空と緑と


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