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'80.5.7  つむじ風

大ヒットとなった「さよなら」のあと、オフコースは、
アルバム「Three&Two」から、「生まれ来る子供たちのために」を
シングルカットしました。
そしてこの年の6月21日に、「Yes-No」を発売します。




前日のように早朝から会場前に並ばなくても、
何とかチケットは手に入ると学習しました。
この日は、午後からゆっくり会場に向かいました。
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自由席、です。ぼんやりとですが、2階の後方席だった記憶があります。
この会場は消防法の関係で立ち見は無かった筈です。

さて、前日とこの日、未だ発売されていない「Yes-No」が演奏されました。
随分あとになってから、小田さんは折りに触れ、こんなことを言っています。
「初めてYes-Noを演奏する時に僕たちは、最初っから大ヒット曲を
演奏しているかのように堂々と演ろう、と申し合わせていました。」
ええ、それはもう、全く、その通りなのでした。

「Yes-No」という、当時としてはおよそタイトルらしからぬタイトルに
戸惑っている内に演奏が始まり、
「今、なんて言ったの?」
という問いかけから始まる歌詞にドキッとさせられ、
気が付けば「君を抱いていいの?」........です。

その昔、「眠れぬ夜」が発売された時に、
「オフコースがこんなにアップテンポの曲を歌ってる!」と、
とても驚いたものですが、この「Yes-No」にも驚かされっ放しでした。

竜巻に巻き込まれ旅に出た「オズの魔法使い」のドロシーのように、
この「Yes-No」旋風はファンをドキドキさせ、更にオフコース自身までも
それまでとは違う一つ上のステージへと連れて行く力を持っていました。
勿論この時にはまだ、あの「タン、タ、タン」の手拍子は
生まれていませんでしたが、
のちのちライブでは欠かせない曲になる予感は充分にありました。

前日とこの日、2回聞いただけのこの曲ですが、
サビだけはしっかり記憶に残り、発売日まで覚え続けていました。
「さよなら」よりもずっと衝撃的で、オフコースの底力を感じさせる名曲だと、
今でも思っています。
by kazemiti | 2005-11-20 00:25 | コンサート | Trackback | Comments(0)

歌と風 空と緑と


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